2010年 東建ホームメイトカップ

【GDO EYE】54歳の倉本、若者たちに物申す

2010/04/17 17:04
自らのプレーでも若手に発奮を促している倉本昌弘

シニアツアーと並行してレギュラーツアーにも出場する54歳の倉本昌弘が、開幕戦で元気な姿を見せている。「東建ホームメイトカップ」3日目を終えて、首位に3打差となる8位タイ。強風によりスコアを崩す若者たちを尻目に、ベテランが大きな存在感を見せている。

年齢を重ね、自身よりもツアー全体を見る目が先走るのだろう。3日目を終えてアンダーパーはただ1人という状況に、自らのプレーを振り返るのもそこそこに物申す倉本。「このグリーンとこの風、このコースじゃしょうがないとは思う」と話す上で、「開幕なので、もうちょっと派手なゴルフを見せてあげたいというのが正直なところだね」と憂いの表情を見せる。

話題は、石川遼池田勇太にも波及する。「昨日は2人とも予選落ちしたら、ギャラリーが来ないんじゃないかと思ったよ」。表面上は一時の隆盛を取り戻したように見える男子ツアーだが、2人の存在に頼る部分が大きいことも事実。この日は8,595人のギャラリーが詰め掛けたものの、その核心をつくような言葉をサラリと言いのけた。

話題は自身のプレーに戻る。「優勝(の可能性)はあると思う。去年の僕なら“あるわけない”と言うところだけど」と好調をアピールし、通算30勝目に意欲を示した。そして、最後に再びツアー全体を見る倉本に戻り、物申した。「私が勝つようなツアーでは、終わりですけどねえ」。(編集部:塚田達也)

2010年 東建ホームメイトカップ