青木功氏が「ダンロップフェニックス」名誉アドバイザーに就任

国内男子ツアー終盤戦を彩る「ダンロップフェニックストーナメント」（11月14―17日／宮崎・フェニックスCC）の記者発表が28日、宮崎市内で行われた。日本ゴルフツアー機構（JGTO）前会長で、日米レギュラーツアー通算52勝の青木功氏が名誉トーナメントアドバイザーに就任することが発表された。

先日、文化功労者に選出された82歳のレジェンドは開催51回を迎える大会に「今までの50回の集大成を、今年から出していけたら。世界基準というものがダンロップフェニックスにもあることを伝えたいし、そのアドバイスをしていけたら」と抱負を語った。

自身の大会の思い出に18回大会（1991年）を挙げた。セベ・バレステロス（スペイン）ら4人ともつれ込んだプレーオフで、ラリー・ネルソンと一騎打ちになり4ホール目で敗れた。「第1回大会の頃はアメリカに来たみたいな雰囲気でね。中でも、ラリー・ネルソンに負けたこと。あれは今も悔いが残ってる」と振り返った。

世界的にレベルアップが進むゴルフ界を「今はやっぱり“パワーの時代”かな。アメリカの選手は大きいし、筋力もすごい」と表現。「日本人ももっと筋力をつけていく必要があると思う。それと、もう少し目標を高く持ってね。私みたいに負けた悔しさを胸に頑張るとか、気持ちの持ち方で何とかなる部分もあると思う」と期待した。

また、会見では海外招待選手として、アクシェイ・バティア、テイラー・ペンドリス（カナダ）、マックス・マクグリービーの参戦が発表された。

バティアは今季米ツアー1勝（通算2勝）の22歳で、年間ポイントランク30位までによるプレーオフ最終戦「ツアー選手権」に進出したレフティ。ペンドリスは5月「ザ・CJカップ バイロン・ネルソン」で米ツアー初優勝を挙げた33歳で、ドライビングディスタンス313.6yd（11位）の飛ばし屋。マクグリービーは今季下部コーンフェリーツアー2勝で、ポイントランク2位となり来季のレギュラー昇格を決めた29歳。レフティ、飛ばし屋、叩き上げという個性的な顔ぶれがそろった。（編集部・加藤裕一）

＜過去10年の本大会優勝者＞
2014年／松山英樹／－15（岩田寛とプレーオフ）
2015年／宮里優作／－14
2016年／ブルックス・ケプカ／－21
2017年／ブルックス・ケプカ／－20
2018年／市原弘大／－15
2019年／今平周吾／－10（54ホール短縮競技）
2020年／金谷拓実／－13（石坂友宏とプレーオフ）
2021年／チャン・キム／－17
2022年／比嘉一貴／－21
2023年／杉浦悠太（アマ）／－12