石川遼は2時間の居残り練習 中島啓太との勝負「モチベーションになる」
◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 2日目(11日)◇東京ゴルフ倶楽部(埼玉)◇7251yd(パー70)◇晴れ(観衆2942人)
10位から出た石川遼は3バーディ、5ボギー「72」とスコアを2つ落としたが、首位に6打差の通算2オーバー13位と上位をキープ。地元埼玉県でのナショナルオープンで、優勝争いの可能性を残して週末に向かう。
インスタートの2日目は11番で3パットのボギーが先行。16番でチップインバーディを奪い、18番は240ydから3m弱につけて2つ目のバーディ。「自分のなかで200~250ydからグリーンを狙うショットは、もっとレベルアップしていかなきゃ」と課題にしていた距離から、しっかりと上りのラインにつけた一打には納得できたが、後半は流れがつかめず伸ばせなかった。
「チャンスを逃したところで、悪い流れにいかないように終われたらよかった」と悔やむ後半は、3番のボギー以降はパーを重ねたが、上がり2ホールで連続ボギー。「ボギーがゼロというのは難しいけど、バーディよりも少なくするのは不可能ではない。目の前の状況を淡々とやっていくしかない」。ラウンド後は約2時間の練習を行って決勝に備えた。
首位に立つのは、同組で回った同じ埼玉県出身の中島啓太ら。中島は後半5番(パー5)でこの日唯一のボギーをたたいたが、4バーディを奪って「67」とスコアを伸ばし、7位からトップに躍り出た。「きょうのプレーを見ていて本当に素晴らしい。ああいったプレーヤーと勝負できるように、というのは自分次第。そこに対してのモチベーションはあります」と話す。
予選ラウンド2日間は、同郷の2人がそろったこともあり多くの地元ギャラリーを引き連れてプレー。この日も、2つ前のアダム・スコット(オーストラリア)がいる組を上回る数のファンが声援を送っていた。
過去88回の「日本オープン」のうち、埼玉県出身の優勝者はまだ出ていない。「ここはチャンスがピンチに、ピンチがチャンスになるセッティング。本当にコツコツですけど、やるしかない」と、メジャー仕様の地元コースで活躍を目指す。(埼玉県狭山市/谷口愛純)
<日本オープン優勝者の出身地>
13勝/兵庫県(6人)
7勝/千葉県(4人)・徳島県(2人)
6勝/神奈川県(4人)・静岡県(5人)
5勝/東京都(4人)
4勝/群馬県(1人)・栃木県(3人)・鹿児島県(3人)
3勝/福岡県(3人)
2勝/茨城県(1人)・大阪府(2人)・奈良県(1人)
1勝/広島県・愛媛県・大分県
海外/20勝(17人)