狙うは下部ツアーの再現 38歳・日高将史は福岡と“ご縁”アリ?
◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 初日(22日)◇芥屋GC(福岡)◇7274yd(パー72)◇晴れ(観衆2331人)
宮崎出身の38歳、日高将史は福岡になんだか“ご縁”があるみたい。レギュラーツアーでの優勝はないものの、下部ABEMAツアーで挙げた2勝はいずれも福岡。今年6月に9年ぶりの優勝となった「LANDIC CHALLENGE 11」は今大会の会場と同じ芥屋GCだった。
「6月のようなプレーができれば」とワクワクした心情で臨んだ初日は10バーディ、3ボギーの「65」をマーク。8アンダーで首位に立つ岩崎亜久竜と1打差の7アンダー2位発進を切った。
大会が違えばフィールド層は大きく異なり、セッティングだって違う。しかし、「グリーンは非常に硬くて順目の下りは相当速いので、やっぱりグリーン勝負なのかなと思う」と攻略ポイントは変わらない。7mのロングパットを沈めた2番でバーディを先行させ、3番(パー3)はボギーを喫するも5番から5m以内のバーディパットを沈め続け、9番(パー5)まで5連続バーディを奪取した。
今季QTランキング27位の資格で出場したレギュラーツアーでは、予選通過は3試合に留まり、最高位は6月「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」での34位。次週「フジサンケイクラシック」終了後には出場順位を入れ替えるリランキングがあり、現時点での順位は39位。過去の実績で見ると、トップ10に入れば以降の試合に出られる可能性は高まる。
レギュラーツアーではなく下部ツアーに専念して来季の出場権を目指すのか、今後の方向性を見極める瀬戸際にいるが、「結果はどうあれ、今週頑張ってみてからどっちに集中するか判断していきたい」とまずは目の前の一戦に集中する。
目標は「(優勝した)ABEMAでも3日間で12アンダーだったので、一日4アンダーぐらいで回れたら自分の中で上出来かなって。毎日60台でのプレーを目指している」。コースを歩けば優勝シーンが頭に浮かぶ。緊張感ある最終日の再現ができれば「最高ですね」と期待した。(福岡県糸島市/石井操)