「リスクを冒してでも」 金谷拓実はアグレッシブに連覇へ
◇国内メジャー◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 事前(5日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇7430yd(パー71)
アジアンツアー「インターナショナルシリーズ オマーン」で海外初優勝を挙げて臨んだ昨年大会は、初日からの首位を守り切る完全優勝だった。「また優勝したいし、タイトルを守りたい」と金谷拓実は大会初の連覇をかけて国内メジャー初戦に臨む。
2022年は欧米ツアー、アジアンツアーと世界を転戦したが、なかなか上位で戦えずに自信を失っていたと振り返る。「オマーンで優勝して、またここで優勝して自信になったし、その後のツアーに向けて弾みがついた」と23年は本大会の後、国内ツアーは5試合連続でトップ10を外すことなく「フジサンケイクラシック」で優勝。最終盤まで賞金王争いを演じた。
「この試合で勝つことはすごく意味がある」と思い入れのある大会のひとつ。開幕前日はプロアマ戦で18ホールを回って、最終調整を行った。今年は例年よりラフが短く、昨年最も難しかった17番のグリーンにマイナーチェンジが施された。2打目が池越えの右ドッグレッグで、グリーン手前側に傾斜がつけられた。
金谷は昨年、17番でバーディを奪って優勝を引き寄せた。難度の高い14番からの終盤を警戒しつつ、「しっかり自分のショットが打てれば関係ないと思う。リスクを冒してでも積極的なプレーをしていかないと優勝できない」とアグレッシブに頂点を狙うつもりだ。
次週は海外メジャー「全米オープン」(ノースカロライナ州・パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2)が控えている。前週の「全米女子オープン」を制した笹生優花の活躍に「やっぱりすごい。テレビで見ていてもグリーンが硬かったし、その中でもロングアイアンですごく高い球を打って。ショットの精度が素晴らしかった」と刺激を受けている。(茨城県笠間市/谷口愛純)