国内男子ツアー

遼、恒例のスキー合宿を開始! 1年ぶりの雪山に挑む

2010/01/16 21:26
歯を食いしばり、登り斜面を駆け上がる石川遼。やはり1年ぶりのクロカンはキツイ!

新潟県のゴールド越後湯沢CCで16日(土)、石川遼が4日間に渡るスキー合宿に入った。14日までは気温35度を越えるタイで合宿を行い、この日は氷点下にまで落ち込む一面の銀世界。対照的な環境の中でも、「寒さは平気。むしろ、汗が出るくらい」と、ゴルフ場に設けられたクロスカントリー特設コースを元気いっぱいに駆け抜けた。

合宿初日は2.5キロの周回コースを、休憩を挟みながら3周して終了。最初は感覚を取り戻すのに時間がかかり、合同でトレーニングをしていた地元の子供にも「簡単に抜かれてしまいました」と苦笑い。「久しぶりだと、重心の位置が後ろになってしまう。最後にやっと慣れて、できるようになってきました」と、1年ぶりのクロスカントリーに苦戦していた。

明日からは走行距離を増やし、本格的なトレーニングに入る予定だ。体力強化はもちろん、ゴルフに通ずるスムーズな重心移動の習得も図るクロスカントリー。「体力もバランスも両方が大事。50と50ではなく、100と100になるようにしたい。体力向上にも全力で、重心位置のコントロールの向上にも100パーセント努力する時間にしたい」と意気込んでいた。

海外ツアーやイベントを含め、年々濃密となる石川のスケジュール。今年も過密日程の合間を縫っての合宿となったが、「今年も4日間押さえて(スキー合宿を)やることができる。年の初めにクロカンをやると今のところはシーズンの成績が良いので、また今年もそうなれば良いですね」と話す。毎年恒例となったスキー合宿へのこだわりには、験(げん)を担ぐ意味合いも込まれていたようだ。

トレーニングは厳しく、楽しく!
初日はこんなものかな…。派手に転倒し、苦笑いの石川遼
湯沢町の上村清隆町長から、歓迎の花束を受け取る石川遼