松山英樹まで3試合 杉浦悠太「トップ10で終わっている」
◇国内男子◇For The Players By The Players 3日目(11日)◇THE CLUB golf village(群馬)◇7172yd(パー71)晴れ(観衆904人)
「めちゃくちゃピンを狙っていました」と、スタートホールから気合が入りすぎた。11位から出た杉浦悠太は、1番で“ピックアップ”のダブルボギーでマイナス3ポイント。左端に切られたピンを狙った2打目が、「あんなに絶望的な所だとは」と斜面の下に落ちた。
3打目も寄らずにグリーン右手前までオーバー。4打目もピンに届かず、数十センチのダブルボギーパットを打つ前にボールを拾った。つまずいたスタートにも、「スコアをあまり気にしないから、全然あわてなかった」とすぐに切り替えられるのがポイント制の良いところ。2番(パー5)は2打目でグリーンをとらえてバーディを奪った。
この日は6ptを加算して通算23ptの9位につけたが、「ボギーが多かった」と伸ばせなかったことがもどかしい。スコアで見れば6バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「71」。「グリーンを外しすぎた」とこの日のパーオン率は半分ほど。硬く速く仕上がったグリーンに対し、ピンを狙いすぎたことが一因だったと振り返った。
「ゴルフ自体は、よかったです」と調子が良いからこそアグレッシブになれる。今季はここまでの3試合でトップ10入り。ツアー本格参戦初年度としては、開幕戦からトップ10に入り続けた記録では2013年松山英樹の6試合(優勝2回)が最長。直近では、2020-21年シーズンに金谷拓実が5試合連続でトップ10入りを果たしている。
4試合目のトップ10入りを目前に、22歳は「いまの調子なら」と自信はある。「トップ10に入るだけで終わっているので、優勝争いに絡みたい。あしたもどんどん攻めていきます」と、残る一日も攻めまくる。(群馬県安中市/谷口愛純)