2024年 中日クラウンズ

「半月板断裂」のオフから 宮里優作は手負いのシーズンイン

2024/05/05 18:49
左ひざ故障と付き合いながらシーズンインしていた

◇国内男子◇中日クラウンズ 最終日(5日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)◇晴れ(観衆6233人)

43歳の宮里優作はこのオフに思わぬアクシデントに見舞われた。自主トレを終え、シーズンインを約2カ月後に控えたことし1月、左ひざに表れた痛みが消えず病院で検査を受けたところ「半月板断裂」の診断を受けた。

2月下旬に地元・沖縄で行われた男女ペアマッチ「HEIWA・PGMチャリティゴルフ」は欠場しコースに来場して大会を見届けた。その後、試合期間の短いローカル大会には出場したものの、3月下旬の開幕戦「東建ホームメイトカップ」は「練習ラウンド、プロアマを入れて6日間歩くのは厳しい」と回避した。

断裂した半月板は自然治癒しない。手術が一般的だが、宮里はその間に再生医療に踏み切った。自身の体から「1センチ」(宮里)採取した脂肪から幹細胞を取り出し、6週間の培養期間を経て患部に注射。ちょうどテレビ解説を務めた4月のメジャー「マスターズ」の時期のことだった。

若々しいスイング

自身のシーズン初戦にした前週の「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」で予選落ち。2戦目の今週、2017年に優勝しながら「苦手」と笑う大会で4日間を戦い抜いた。通算2アンダーの27位の成績には、安ど感と不満が交錯する。「ことしはコースコンディションが素晴らしく、ショットが良かった選手はきっちりスピンが入って止められた。(自分は)ショットもパットもまだまだ」。ズボンの下でぐるぐるに巻かれたテーピングも言い訳にしない。

6月に44歳になる。今季の賞金シード選手の平均年齢(開幕戦初日/3月28日時点)が31.64歳と若返りの目立つツアーで「“オールドファッション”も頑張ります」と懸命だ。(愛知県東郷町/桂川洋一)

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