予選通過率、ムービングデーのスコア… 欧州・日本どっちが勝ってる?
◇国内&欧州男子ツアー共催◇ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 3日目(27日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)
「欧州・日本どっちが勝つかトーナメント」と銘打たれた、日欧ツアー共催競技。156人のフィールドはともに4人ずつの推薦を含めて海外勢103人、日本勢53人によって構成される(中島啓太は日本ツアーの資格で出場しているため、日本勢でカウント)。
ケーシー・ジャービス(南アフリカ)が通算13アンダーで首位に立っているが、5打差以内に26人がひしめく大混戦は展開も読めない。3日目を終えた時点で“どっちが勝っている”のか、数字で比べてみた。
日没サスペンデッドで持ち越した第2ラウンドは、3日目の朝に完了。決勝ラウンド進出選手の割合は海外勢41.74%(43/103)に対し、日本勢が49.05%(26/53)だった。例年11月に多くの選手が「三井住友VISA太平洋マスターズ」でプレーしている太平洋クラブ御殿場コースでの開催とあって“地の利”が出たといえる。
ただ、そこは毎週のように違う国で戦うDPワールドツアーの選手たち。芝質へのアジャストなど、順応性の高さはムービングデーのスコアからうかがうことができる。世界ランキングでフィールド最上位の21位となるマチュー・パボン(フランス)、イバン・カンテロ(スペイン)と2人の選手が3日目のベストスコア「64」をマーク。43人の平均スコアは「68.51」を記録した。
日本勢は中島、桂川有人、杉浦悠太、蝉川泰果と4人が出した「65」がベスト。26人の平均は「69.23」だった。今季から欧州に主戦場を移している中島は「(ムービングデーは)伸ばし合いになる。少し伸ばしただけでは順位が上がらないというのは、数試合の出場でも経験してきました」と話す。あらゆる状況に少しずつ慣れ、勝敗を決する週末に本領を発揮できなければ、タフなツアーで生き残っていくことはできない。
茨城・PGM石岡GCでの開催だった前年は、4位タイの岩田寛が日本勢唯一のトップ10入りだった。ことしは欧州メンバーの川村昌弘を除いても、日本勢5人がトップ10圏内で最終日を迎える。まさに“どっちが勝つか”。ラスト18ホール、意地とプライドをかけて戦う。(静岡県御殿場市/亀山泰宏)