石川遼、2010年の抱負を語る(1)マスターズ・全英
■ 2010年の目標について
ひとつはマスターズで予選突破をすること。もう一つは、日本の男子ツアーでまず一つ優勝することですね。ここまでは、アマチュアの時を含めれば、3年連続で毎年優勝出来ているので、これを4年、5年と続けて勝利を重ねて行きたいです。このオフの課題としては、体力作り。フルに1年間戦える体を作りたいです。
■ 2度目のマスターズへの意気込み
まずは心構えが昨年とは雲泥の差があります。昨年は、マスターズに向けて早くからアメリカに入って、トーナメントを重ねてという素晴らしいスケジュールを立てられましたが、2月に初めてPGAツアーに出場して、浮き足立った状態で戦っていました。今年は満を持して戦うというか、全く違った気持ちで挑めます。
―― 16番は克服出来そうか?
あの時に比べたらイメージは浮かびます。09年の練習のお陰で、あごが低く、カップの根元まで見える20ヤード位のバンカーショットですら、今は色んな球筋が見えますね。
片山(晋呉)さんと話した時に、(16番は)高い確率でピンと同じ面に打てる人はいないと言っていて、3人いたら一人は手前左で、一人は手前バンカー、もう一人が同じ面。もしかしたら、同じ面に打てるのは、2組に一人かも知れない。ゴルフは確率のゲームですが、それでも9Iや8Iを持つと、あの方向に打っていけると思ってしまうし、見ている人はこの舞台に立っている選手は、150~160ヤード先の半径2m以内に打てると思って見ているので、はるか左に打つというのは考えにくいです。
片山さんに一つアドバイスを頂いたのですが、練習ラウンドは沢山出場している選手と回った方が良いと言っていたので、是非晋呉さんとプレーしたいですね。
―― 他に楽しみにしていることは?
パー3コンテストが開催されるコースも、ものすごく綺麗なコースなので凄く楽しみだし、あとは13番のロングホール。左ドッグレッグですが、タイガーは13番を攻略する為にドライバーでハイドローの練習をしたと聞いたことがあります。逆に18番はフェードボールが必要だし、ここでいつかは勝てる選手になりたいと思いますね。
―― この1年で成長した部分は?
ドライバーも沢山練習しましたが、アイアンの距離感がこの1年で格段に上がったと思います。気持ちで距離をコントロール出来るようになったと、なんとなく感じています。上手く行かないことの方が多いけど、小さいクラブを強めに振るとか、逆に長いクラブをソフトに振るとか、形でやるだけでは距離感は出ないです。オーガスタはピンポイントでスピンコントロールすることが、18ホール中18ホール必要。グリーンを狙っていくショットが凄く楽しみです。シンプルかつ大胆に、カップと同じ面を狙っていきたいです。
■ ゴルフの聖地、セントアンドリュースでの2010年全英オープン
コースは覚えていますが、何しろティからセカンド地点が見えるホールがほとんど無くて、ブッシュや丘を越えた先とか、そういうホールが多いです。あそここそ、練習ラウンドを重ねることが必要なコースだと思います。
去年、プライベートで回りましたが、その時にキャディさんに「来年、またここで会えるのを楽しみにしている」と言われたので、再会出来るのも楽しみですね。