山下美夢有は男子プロの技が「楽しみ」 岩井ツインズは1Wで魅せる
◇国内ツアー対抗戦◇Hitachi 3Tours Championship事前(9日)◇大栄カントリー倶楽部(千葉県)◇3645yd(JGTO)、3417yd(PGA)、3231yd(JLPGA)=9ホール(パー37)
男子(JGTO)、女子(JLPGA)、シニア(PGA)によるツアーの威信をかけた対抗戦。前回初めて出場した山下美夢有は、「男子プロと回る機会はなかなかないので本当に楽しみ」と2度目の出場に目を輝かせた。
2年連続で年間女王を戴冠した山下が特に楽しみにするのは、他ツアーで活躍する選手らの熟練した技だという。「男子プロの方々はグリーン周りもですけど、100yd以内からのすごい技術をたくさん持っている。そういう小技を見られたら」。今シーズンはパーセーブ率を意識し続けたこともあり、プロ入りの頃から磨くショートゲームの向上につながるものは、貪欲に吸収していくつもりだ。
心配なのは、2週前に閉幕した最終戦「リコーカップ」以降は「忙しかったり、体調を崩したりとなかなか練習ができていない」と、クラブを握るのは6日間ぶりであること。「体調はもう大丈夫だけど、今回一緒にペアを組む(小祝)さくらさんには去年、迷惑をかけてしまったので、今年は引っ張っていけるように頑張りたい」と意気込んだ。「楽しんで、優勝できたら」と2年ぶりのトロフィ奪還を目指す。
また、今回ともに初参戦の岩井明愛・千怜姉妹も勝利に意欲を見せる。JLPGAは第1ステージ、第2ステージともペアを変えない。一日を通してペアを組む2人は「まだ戦略は考えていないけど、ショットは明愛、パターは千怜が頑張るようにしたい」と口をそろえ、うなずき合う。
千怜は「姉妹だからこそほかにはない空気感を出せると思うので、見ている人が楽しい雰囲気になれば」と話し、今季試合中に披露した“直ドラ”もティショット次第ではチャレンジを試みるという。「9番のパー4(250yd)も距離的にはいい感じ。ワンオンを狙って行きたい」(千怜)。飛ばし屋として鳴らす姉の明愛も同意し、姉妹で士気を高めた。(編集部・石井操)
組み合わせ&スタート時間
<1stステージ>ベストボール方式
第1組(8:35)
岩井明愛 & 岩井千怜 / 蝉川泰果 & 金谷拓実 / P.マークセン & I.J.ジャン
第2組(8:50)
申ジエ & 櫻井心那 / 平田憲聖 & ソン・ヨンハン / 藤田寛之 & 山添昌良
第3組(9:05)
小祝さくら & 山下美夢有 / 石川遼 & 稲森佑貴 / 久保勝美 & 塚田好宣
<2ndステージ>フォアサム方式
第1組(12:20)
岩井明愛 & 岩井千怜 / 平田憲聖 & 蝉川泰果/ 山添昌良 & P.マークセン
第2組(12:30)
申ジエ & 櫻井心那 / 稲森佑貴 & 金谷拓実 / 久保勝美 & 塚田好宣
第3組(12:40)
小祝さくら & 山下美夢有 / 石川遼 & ソン・ヨンハン / 藤田寛之 & I.J.ジャン