2009年 ゴルフ日本シリーズJTカップ

池田勇太も笑顔「良い1年だったな」

2009/12/06 18:07
怪我にも負けず、今年のツアーを最後まで盛り上げた池田勇太

「ゴルフ日本シリーズJTカップ」最終日、逆転優勝に一縷の望みを託してスタートした池田勇太だったが、序盤からボギー先行でスコアを伸ばせず、通算7オーバーの23位タイでホールアウト。逆転での賞金王獲得はならなかったが、その表情は実に爽やかなものだった。

「もう忘れちゃった。もういいや」。賞金王を逃した悔しさよりも、充実したこの1年の喜びの方が大きかった。「シードも獲って、2年目にしてこんな成績を残せたんだから、これ以上ない1年だったな」。最終日の記者会見も、腰をかばって立ったまま。そんな状態でも、最後の4日目まで全力で戦い抜いた。

「遼には一言おめでとうと言いたい。それだけだ。良くやったと思うし、お互い全力を尽くしてこの結果。十分納得している」。尊敬するジャンボ尾崎が12回も獲得した賞金王のタイトル。今年、そのタイトルには手が届かなかったが、ゴルフ人生はまだ長い。「これからやっていく上で、チャンスはあると思う」。今季4勝を上げて、賞金ランキング2位。実績が、池田の中で自信へと昇華した。

来年の目標を聞かれたが、さすがに即答は出来なかった。「今すぐ決めなさいってわけじゃないし、来シーズンが始まるまでに考える」。まずは体を万全の状態に戻してから。「あともうちょっと飛んで、もうちょっと寄って。もう一回りスケールの大きいプレーヤーになって戻って来たい」。最後まで、その微笑みは消えなかった。

2009年 ゴルフ日本シリーズJTカップ