【GDO EYE】武藤俊憲とシンとの因縁
2009/12/05 19:10
「ゴルフ日本シリーズJTカップ」3日目を終えて日本人プレーヤー最上位に立ったのは、この日「66」をマークした武藤俊憲。ジーブ・ミルカ・シン(インド)と並び、2打差の2位タイで首位に立つ金庚泰(韓国)を追う。
今大会は3回目の出場となる武藤だが、その全てで最終日最終組をプレー。過去2回はともに海外勢と優勝争いを演じ、いずれもタイトルを逃している。そして、ことさらシンとは因縁めいた関係がある。初出場の2006年、2008年大会ともに、シンに優勝をさらわれているのだ。
2006年は3位タイからスタートし、シンに逃げ切られての敗北。2008年は首位タイで最終日を迎えながら、悔しさの募る逆転負けを喫している。そして今年、3度目の正直を信じて天敵に直接対決を挑むこととなった。
今年も2006年に続き、日本勢としてただ1人最終日最終組をプレー。「また僕1人になっちゃいましたね。責任を感じます」と話す武藤の胸には、シンへのリベンジに燃える気持ちとともに、ここ3年連続で海外勢に奪われている“日本タイトル”奪還への思いもあるのかもしれない。「冷静にコントロールしてくれる自分がいれば、2打差は大丈夫だと思う」。今シーズンの締めくくりとなる一戦で大願成就を果たせるか。(編集部:塚田達也)