池田勇太は12位「まだまだ戦える状態にない」
◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 最終日(8日)◇三甲GCジャパンコース◇7295yd(パー72)◇曇り(観衆2210人)
4年ぶりの復活優勝を狙った池田勇太は、最終組でスタート早々にスコアを崩した。1番はガードバンカーから3mに乗せたパーパットを外した。
バウンスバックしたい2番(パー5)ではガードバンカーからの3打目をグリーン奥ラフに“ホームラン”し、5オン2パットのダブルボギー。あっという間にスコアを3つ落とし、そこからV戦線に戻ることはなかった。
ホールアウト後「言うことは何もないね」と重い口を開いた。負傷が癒えてない右手中指、薬指に痛みがあるのか、ショット後に患部を気にする仕草を何度も見せた。
「朝の練習場ではそうでもなかったけど、まあ昨日までの蓄積もありますから」。3日間、優勝争いに加わりながら、4日目に「75」と崩れた現状を「トーナメントは72ホールで考えなきゃいけない。それで今日の18ホールを考えたら…。まだまだ戦える状態じゃないってことですね」と12位で終えた悔しさを噛み締めた。
近藤智弘は9年ぶりのツアー7勝目を目指し、最終組の1組前をプレー。46歳の大ベテランは首位との2打差を追いかけ、15番まで3バーディ、1ボギーと我慢のプレーを続けたが、16番のダブルボギーで力尽きた。
「ダメでしたね。残念です」。5月以降に4カ月リタイアする要因となった腰、背中に疲労がたまった状態。それよりも「今週は本当にパット、ラインが最後まで読めなかったです。こんなに苦労するのは珍しいぐらい」。今季初のトップ10となる7位を「いいきっかけになると思います」と前向きに受け止めた。
首位スタートから逃げ切りを狙った今平周吾は12番までに5バーディを奪い、通算18アンダーまでスコアを伸ばしたものの、13番以降は1ダブルボギー、3ボギーと大崩れした。
「13番のボギーから立て直せなかった。周りは気にしないようにしていたけど、それよりも自分が後半に伸ばせず、崩れてしまったことが悔しいです」。詰めの甘さにガックリだった。(兵庫県三木市/加藤裕一)