「頑張らない」でパー5通算6アンダー 河本力が連覇へ2イーグル
2023/08/24 19:21
◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 初日(24日)◇芥屋GC(福岡)◇7216yd(パー72)
大会連覇へのインパクトは十分だ。ディフェンディングチャンピオンの河本力が中島啓太、石川遼との注目組をリードする「67」をマーク。2イーグルをマークし、4つあるパー5での合計スコアは6アンダーとショット力の高さを存分に見せつけた。
直前にバーディを先行させて迎えた前半13番(パー5)、残り257ydの第2打は「完ぺきでした」と胸を張れる。2Iで放ったカットボールは右サイドのピンをかすめて奥60㎝にピタリ。さらに左ドッグレッグの後半6番(パー5)では1Wで左サイドを打ち抜いて“ショートカット”に成功。2打目に残した距離はわずか157ydで、9Iで1mにつけて2つ目のイーグルを決めた。
昨年初優勝を飾った大会を前にメンタルトレーナーに師事したことに加え、アイアンとウェッジのシャフトを総入れ替えしていた。
日本シャフトのNSプロ モーダス3 プラス(硬さTX)で得た「スピンが入ってラフからの距離感も合いやすい」という好印象をスコアで表現。12番、17番のパー3はいずれもティショットをピンそば1mにつけたもの。「まだ(スイッチして)1試合目。『あれ?』というショットもあるけれど、良いイメージが鮮明にある」
メンタルトレーニングの先生とは前夜に電話で話し、「頑張らないこと」を今週のテーマにした。常に力いっぱい、いつも前のめりでは、つかめるモノもつかめない。
「今までは必死で、必死で頑張りまくっていた。(きょうも)頑張っちゃった場面も多々あったんでしょうけど、すごくいい雰囲気で回れた」。首位とは2打差10位のスタートはまた小さな自信になる。(福岡県糸島市/桂川洋一)