3ホールでまさかの“+6” 細野勇策「何が原因か分からない」
◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 3日目(1日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7062yd(パー71)
2日目まで「65」「61」とビッグスコアを並べ、首位で大会を引っ張ってきたレフティの細野勇策だったが、3日目に“落とし穴”が待っていた。
後続に4打差をつけて単独首位からスタートしたこの日、「序盤からショットの調子がずっと良くなかった」と振り返る通り、3番でボギーが先行した。続く4番(パー5)ですかさずバウンスバックし、5番でも連続バーディを奪った。
7番でこの日2つ目のボギーをたたいて、迎えた8番。普段通り、持ち球のドローボールを想定して、左方向に打ち出されたティショットだったが、ボールは戻って来ず、そのまま左のOBゾーンに飛び込んだ。「あそこからもう少しドローすれば…。ショットも良くなかったけれど、何が原因かは分からない。もう少し右に打ち出せば良かった」と痛恨の一打を悔やんだ。
打ち直しの3打目を左ラフに置き、4打目は行く手を木がさえぎっていたが、低い球でグリーン手前の花道まで運んだ。しかし、5打目を寄せ切れずに2パット。痛恨のトリプルボギーをたたいた。
続く9番でも、悪い流れは断ち切れなかった。ティショットを右に曲げると、2打目はグリーン右のガードバンカーのヘリに止まった。3打を掛けてもグリーンオンできずに、アプローチも寄らず、入らず。4オン2パットのダブルボギー。7番からの3ホールで“+6”と大きくスコアを落としてしまったが、「9番のバンカーはアンラッキー。でも、それを含めて自分のミスなのでしょうがない」と必死に前を向いた。
後半は「(気持ちを)切り替えたかったけど、なかなか難しかった」と不安定なメンタルでのプレーだったが、1バーディ、1ボギーの「36」でなんとかしのいだ。
3バーディ、3ボギー1ダブルボギー1トリプルボギーの「76」。前日から15打増やす結果に「一日をやり切れればと思っていたが、その中で冷静になれなかった。悪いなりにスコアをまとめる力もまだまだだし、きのうまでできていたことが、できていなかった」と肩を落とした。
それでも首位の石川遼、星野陸也とは3打差。初優勝を狙える位置で最終日に臨む。「気持ちを切り替える必要もあるので、きょうのことはもう無かったことにします。その上でまたしっかりと準備して最終日を迎えるようにしたい」。20歳は、まだ諦めていない。(三重県桑名市/内山孝志朗)