米挑戦を視野に「優勝したい」 岩崎亜久竜は1打差で最終日へ
◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 3日目(24日)◇小野東洋GC(兵庫)◇7113yd(パー72)
激しいバーディ合戦が繰り広げられたムービングサタデー。岩崎亜久竜は7バーディ(1ボギー)を奪取して「66」をマークし、トップと1打差の4位で最終日を迎える。国内初戦「東建ホームメイトカップ」の5位を含め、ここまで5度のトップ10入りを果たしてきた24歳は「優勝したい」と切望してやまない。
出だし1番でボギーを先行させたが、2番で取り返すと7番からは5m以内に寄せて4連続バーディを奪った。狭く、トリッキーなコースとあって「ちょっと気持ち的に窮屈な感じ」と1Wを握る回数も少ないが、得意とするアイアンショットでスコアメークができているという。
昨年「ANAオープン」でツアーデビューを果たしてから一年が経った。初戦は「ふわふわしていて、気が付いたら予選通過できずにすぐに終わっちゃっていた」と振り返る。そこから同年に下部ツアー「太平洋クラブチャレンジ」で優勝争いをした経験を機に、高みを目指してきた。
その岩崎が掲げる目標が「再来週までに優勝」だ。10月10日時点での賞金ランク5位以内に入れば来季の米下部ツアー出場権をかけた予選会をファイナルステージ(11月~)から挑戦できる。残された試合は今大会を含め3試合で、賞金ランキング19位から浮上を狙う。
「今年の目標としていろいろ決めていて、活躍して最終予選会から行ける順位にしたいと去年から考えていた。向こう(アメリカ)で活躍したい」。日本ツアーでの優勝経験はない。それでも米国を目指すのは「タイガー・ウッズに会いたい。松山(英樹)さんと同じところにいきたい」から。欧州ツアーの予選会も「セカンドからなのでどうしようかな…」と迷いつつもエントリーを済ませてあるという。
優勝争いに絡んで5位で終えた9月「フジサンケイクラシック」の反省も踏まえ、「力み過ぎると良くないタイプ。ガツガツ行きすぎず、スコアは気にしないように目の前の一打に集中していきたい」。この3日間、貫き通してきた戦略で臨む。(兵庫県小野市/石井操)