PGA選手との「実力の差」を痛感 比嘉一貴は首位と5打差で最終日へ
◇国内男子◇シンハン ドンヘ オープン 3日目(10日)◇KOMAカントリークラブ(奈良県)◇7065yd(パー71)
首位と1打差の2位で出た比嘉一貴が3バーディ、2ボギー「70」でスコアを1つ伸ばすにとどまり、通算14アンダー5位に後退した。
同組で回っていたティラワット・ケーオシリバンディット(タイ)が順調にスコアを伸ばしていく中、前半ノーバーディ、1ボギーと苦戦した。「1番と2番、どちらか(のバーディパット)が入っていれば、その先にいい流れをつかめたのかなと。それを決められなくても、その後に自分のペースでできなかった。チャンスを作れなかったのでその辺はボロが出た」と悔しさをにじませる。
後半は3バーディ、1ボギー。最終18番は111ydの2打目を40cmにつけるベタピンショットを放ってバーディで締めくくったが、納得はいかなかった。「初日、2日目よりも風が吹いていて少し悩みすぎた。きのうまでのように気持ちよく振れなかった」と振り返った。
この日はケーオシリバンディットと、米PGAツアー3勝のキム・シウー(韓国)と最終組でのラウンドだった。キムとの同組を楽しみにしていたという比嘉は「(自分と)似た内容でも、後半の巻き返しだったり、1つのバーディをきっかけに連続バーディにしたりとかが、PGAツアーでやっている選手との差。さすがのプレー。グリーン外しても後処理がすごく上手くて、実力の差をすごく感じた」。キムも前半1バーディ、2ボギーと伸び悩んだが、後半は4連続を含む5バーディで巻き返していた。
首位とは5打差に開いたが、「最後のバーディで首の皮一枚つながったので、ワンチャンス残ったと前向きにとらえて。チャンスを1つも逃さないように積極的なプレーが必要。アグレッシブな気持ちでいければ」と前を向いた。(奈良市/内山孝志朗)