愛妻が身体を張ったファインプレー！小田龍一が「まさか」のメジャー制覇

国内男子のメジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」は、6アンダーで今野康晴、石川遼、小田龍一の3人が並び、18年ぶりのプレーオフに突入。その2ホール目に小田がバーディを奪い、ツアー初優勝をメジャー大会で果たすことになった。

優勝記者会見に現れた小田は開口一番「まさか・・・ですね。まだフワフワしています」と、落ち着かない様子。「凄い数のギャラリーだったので、朝から緊張しました。チョロするんじゃないかとか、人に当てちゃうんじゃないかとか」。段々と饒舌になる小田。

そして「実は8番で本当に当てちゃったんですよ。うちの嫁さんに」。聞けば、小田のティショットは大きく左に曲がってしまった。すると明らかにラフの奥に行ったボールが跳ね返ってフェアウェイまで転がってきた。何かに当ったんだろうぐらいの軽い気持ちで2打目地点に向かった小田だが、それが人に当ったことを知らされる。そして、小田がその当った人を探したとき、林の奥で左胸を押さえている妻の姿を発見した。

「いやー、びっくりしましたよ。あんなにギャラリーがいるのに、うちの嫁さんに当るなんて。でも、おかげでバーディに繋がりました」。小田は動揺した状態で2打目をグリーン左のバンカーに入れてしまったが、3打目のバンカーショットで直接カップインするチップインバーディを奪ったのだ。

勝利の女神の身体を張った好プレーでトラブルから一転、バーディを奪い取った小田は後半に3連続バーディを奪うなど快進撃を続けた。「奥さんのお名前は？」と聞かれた小田は「優子って言います。優勝の優です。やっと言えました（笑）」と嬉しそうに話した。