比嘉一貴は「全英オープン」最後の1枠かけて星野陸也と最終日の激闘へ

◇国内メジャー◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目(4日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ（茨城県）◇7387yd（パー71）

海外メジャーの切符をかけて、激闘が繰り広げられている。国内初戦「東建ホームメイトカップ」から今大会までの賞金ランキングで、有資格者を除く上位1人に7月の「全英オープン」(セントアンドリュース・スコットランド)の出場資格が付与される。

同ランクで最上位にいるのは通算11アンダーで首位にいる星野陸也。3打差の通算8アンダー3位につける比嘉一貴はランク6位（星野との差は約1200万円）につけており、逆転優勝すれば出場権が手に入る。

比嘉は「本当にいろんなものにつながる大会」と虎視眈々と獲得を狙う。プロ転向して3度目の今大会で初めて予選通過を果たしての優勝争いに食い込んだ。

「今でもコースとの相性はいいと思っていません」と苦手意識がありながらも、第3ラウンドはピンそば1m前後につけてバーディチャンスを作るなどして「65」をマークした。例年よりラフが短くなったことでグリーンを狙いやすくなったこともあるが、トリッキーなホールが続くインコースでフェアウェイをキープできたことも大きかった。

「簡単ではないですし、いつ大たたきするかという恐怖もある中でプレーしています」。フライヤーするかしないかの判断や風のジャッジ次第で、善し悪しが大きく変わるコースとあって最終日も「ガツガツいっちゃうとどこかで大たたきしちゃうと思うので、慎重にやりたい」と冷静さを保つ構え。ツアープロの中でトップを決める大会を勝ち取って、初めての海外メジャーにつなげたい。(茨城県笠間市／石井操)