2009年 キヤノンオープン

逆転勝利の池田、「負けたくない」と石川遼に対抗心

2009/10/11 17:21
「キヤノンオープン」での勝利により、石川遼との賞金王争いは再び混沌とした展開に

「キヤノンオープン」最終日、栄冠を手にしたのは、3位タイからスタートした池田勇太だった。伸び悩む久保谷健一を尻目に、「気合も入ってたし、多少ドライバーも良くなっていた」と、2番から3連続バーディ。6番でもバーディを奪って通算12アンダーとし、早々に単独首位へと躍り出た。

その後も4つのバーディを重ね、終わってみれば2位に4打差をつける圧勝。今季3勝目を挙げるとともに、今シーズンの獲得賞金は1億円を突破。「4勝目を頭に入れながら、今度は1億5,000万円を目安にいきます」と、今後の目標を掲げた。

競技が54ホールに短縮されたために、加算賞金額は25パーセント減額の2,250万円。石川遼を抜いて賞金王争いでトップに返り咲くことはできなかったが、僅か200万円差まで詰め寄った。

「まだ大きな試合もあるし、特に意識はしていない」と、周囲の喧騒をよそに本人は至って無関心。今後も、熾烈な争いが続くことを覚悟しているのだろう。

だが、トップの座を争う石川に対しては、「ライバルとしてではなく、1人のいい選手として見ている。ドライバーも飛ぶし、アプローチも上手い。いい選手だと思うし、そういう意味では負けたくない」と、静かに対抗心を燃やす。石川不在の今週、しっかりと勝利を収めて差を詰め寄るあたり、池田の底知れぬ強さを改めて実感するトーナメントとなった。

2009年 キヤノンオープン