池田、原点回帰で好スコア! ミラクルイーグルも
2009/10/09 18:02
「キヤノンオープン」の第1ラウンドを終え、賞金ランキングトップの石川遼を2位で追う池田勇太が8アンダーをマーク。単独首位発進と、絶好の滑り出しを見せた。
序盤は最悪の流れだった。前半11番パー3では、2打目のバックスイング時にすぐ後ろにいるギャラリーの携帯が鳴り、「切り返しで鳴ったので、止められなかった。“あっ”と思った瞬間には打っていた」と、ピンに寄せきれずボギー。続く12番では1.5メートルのバーディチャンスを迎えながら、ライン上にあったスパイクマークによりボールの軌道が変わり、右に外れてパー。「今日は、こりゃダメだな」と、あまりの流れの悪さに諦めムードだった。
だが、13番パー5で一転する。残り94ヤードの3打目が1バウンドでグリーンオンし、そのままカップに吸い込まれるミラクルイーグル。3打目地点からカップは見えなかったが、「ギャラリーがいつまでもワーワー言ってるんで、入ったの? と聞いて。それでヤッター、だね」と、両手を挙げて喜びを露にした。
「自分の気持ちの中では、チャンス到来。それからは良い感じに回れたよ」と、その後は好転した流れを逃すことなく、16番からの3連続を含む7バーディをマーク。調子が下降気味だったドライバーも、「原点に戻った感じ。体重配分や足の向きとか1つ1つに注意した。ちょっと上向き傾向にはあるかな」と、着実に復調へと進んでいる。今週不在の石川遼との差を詰める絶好のチャンスで、しっかりと好スタートを切るあたり、池田の底知れぬ勝負強さを感じる。