大槻智春が2打差2位 2勝目へ見つけたい“あと一歩”
◇国内男子◇ゴルフパートナーPRO-AM トーナメント 2日目(20日)◇取手国際GC(茨城県)◇東コース6804yd、西コース6544yd(パー70)
4位から出た大槻智春が7バーディ、1ボギー「64」をマークして通算14アンダーとし、池田勇太と並んで2位に浮上した。
この日は高麗芝グリーンの西コースをラウンド。スタートの1番(パー4)では、サンドウェッジで放った2打目がキャリーでピンを直撃してカラーまでボールが転がったが、そこからの6mのパットを沈めてバーディ発進。
続く2番(パー3)でも、172ydを8番アイアンで1mにつけて連続バーディを奪った。8、9番も連続バーディとして前半を折り返すと、後半も勢いそのままにボギーなしの3バーディ。「なんとなくスコアになっている感じ。気持ち良くはゴルフできてないけど、3つのロングホール全てでしっかりバーディが獲れたのが良かった」
前年大会では初日から首位を守り続けていたが、最終日にショーン・ノリス(南アフリカ)に追いつかれてプレーオフで惜敗。2020-21シーズンは、出場した30試合で2位が4回、トップ10入りが12回と安定した成績を残したものの、あと一歩のところでツアー2勝目を手にできない焦りやもどかしさを感じていた。
“あと一歩”が何なのかを昨年からずっと考えているというが、「パーオン率は良い方だと思ってはいるけど、バーディチャンスにつけた中で(パッティングを)決めきれていない部分がある。それはずっと課題にはしているけど。分からないですね…」と答えは見つけられていない。
しかし、試合が続いていく中で「シーズン中は考えるのをやめようと思った。(勝てない原因が)気持ちの問題と言ってしまえば早いのかもしれないけど」と深く考え込まないようにもしている。
また、今季から心機一転、クラブ契約をフリーに切り替えて「良い部分も悪い部分もある。すごく良いパターも見つかる」と手探りの状態ながら、課題のひとつとしていたパッティングに希望の光が見えつつある。
決勝ラウンドはベントグリーンの東コースが舞台となる。「またコースが変わるので、グリーンの感じをなるべく早くつかみたい。あしたが重要になると思う」とムービングデーを見据えた。(茨城県つくばみらい市/内山孝志朗)