2022年 ダイヤモンドカップ

どれだけ飛ぶ? 中島啓太は今週も“ミニドライバー”で難コース攻略へ

2022/05/11 17:45
中島啓太は「中日クラウンズ」に続いて日本ツアーに出場する

◇国内男子◇アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 事前情報(11日)◇大洗GC(茨城)◇7163yd(パー70)

21歳の中島啓太には様々な“顔”がある。世界アマチュアランキング1位、マスターズをはじめとしたメジャーへの挑戦者、国内ツアーの優勝選手…。ローアマチュア(7位)になった「中日クラウンズ」直後の前週は、宮崎で行われたナショナルチームの合宿に加わった。

「(合宿には)自分は主に(体の)リカバリーの目的で参加させてもらった。新しいメンバーをまとめたかったんですけど、まだまだそんな余裕はないですね。何か残して卒業したい」。最終学年となってチームを率いる自覚も芽生えて久しい。さらに来週には日体大のキャプテンとして大学のリーグ戦に出場。立場を変えて目まぐるしい毎日を送っている。

国内ツアー今季2試合目の出場となる今週は、2週前「中日―」での名古屋ゴルフ倶楽部 和合コースに続いて「難しいコースを攻略する、ワクワクした気持ちでプレーする」ことがテーマにある。シーサイドリンクスの大洗GCを訪れたのは今回が初めて。「難しいとは聞いていました。実際に回ってみて、ティショットにかかるプレッシャーがかなり強いと思った。“耐える”という言葉が一番似合うゴルフ場」と強敵に必死に立ち向かうつもりでいる。

コーチのガレス・ジョーンズ氏とショットの数値をチェック

両サイドに木々がそびえる18ホール。2週前に握ったテーラーメイドの「300 ミニドライバー」が今週も手放せない。「コントロールしやすい。できたらずっと使いたいくらいすごく気に入っています」。大型ヘッドの1Wに飛距離は劣るとはいえ、平均で約280ydのキャリーが出る。この日の午後の練習場、トラックマンのデータでは290yd超の一撃もあった。

埼玉・加須市の出身で、試合中は知人らが応援に駆け付ける可能性もあるとか。「実家から遠くないので、親戚にもいいプレーを見せたい」。家族の一員としての顔も、もちろん忘れていない。(茨城県大洗町/桂川洋一)

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