筋トレの 「楽しさ知り」ポージングも 時松隆光2位
◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 2日目(1日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7081yd(パー71)
30代を前に時松隆光は周りを見渡し、「複雑な年になってきました」。これまでは年上の先輩が多く、時松が下からあいさつするような年代ではあったが、次第に若い選手も多くなりあいさつされる側に。たまに適当に返事をした相手が「先輩だった」と焦ることもあるが、目標の一つに「けがをしない体づくりをするのが大事」と挙げるようになった。
29歳になる今年から、時松は新たにマンツーマントレーニングを始めた。10日に1度、地元・福岡にいるトレーナーのもとに時間を見つけて向かっている。これまではトレーナーをつけたことがなかったが、今オフに池田勇太、塚田陽亮、富村真治らのトレーニング合宿に参加したことがキッカケになったという。
合宿期間は1週間ほどで、1日4時間ほど上半身から下半身まで全体的に鍛えた。自宅で3~4㎏のダンベルでやっていたのとは違い、「10㎏以上とかのを持ったりして、結構自分はピーピー言っていた」
鍛え上げた体を鏡の前で見ては、「ちょっと(筋肉が)出てきたな」とポージングしたりしていたそうだが、「結構頑張ったんだけど、飛距離は変わらない…」とまだ成果は出てきていないようだ。ただ、ツライだけと思っていたトレーニングで「楽しさを知りました」と新たな発見につながった。
鍛え上げた体で臨んだ国内初戦。午前組でスタートしたこの日は6バーディ、2ボギーの「67」でプレーし、通算6アンダー2位で週末に折り返す。
スイングの軌道修正にも取り組んでおり、満足したショットは「5回もない」。この日のパット数は「26」で、「ほとんど寄せワン。崩れないことを願って、やりたいと思っているスイングができるようにしたい」と理想を描いた。(三重県桑名市/石井操)