石川遼が復帰「また前に進めることに感謝」 今季は国内専念

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 事前(30日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋（三重）◇7081yd（パー71）

半年ぶりにツアー復帰する石川遼は開幕前日、リモート形式での取材で今季初戦に向けて意気込みを語った。「ご迷惑、ご心配をおかけした人がいっぱいいて、まずは地に足をつけて淡々と丁寧に。大好きなゴルフをやれることに、また前に進めることに、感謝の気持ちでいっぱいなので、その気持ちを持ってプレーします」

昨年10月に米下部ツアーの出場権をかけた予選会に臨んだが、帰国後の新型コロナウイルス感染拡大防止のための自主隔離期間中に隔離措置違反が発覚。11月の「カシオワールドオープン」の開幕前に謝罪会見を行った。

開幕2日前の練習日はアウトの9ホールを回って調整を図ったが、この日は腰と右手首に「痛みがあった」とコースには顔を出さずに休養を挟んだ。「ほかの選手とかもどこかに痛みを抱えながらやっているだろうし、大したことはないので、明日は大丈夫だと思います」

現時点で今季の米ツアーへの挑戦は「考えていない」という。「メンタル的にも、フィジカル的にもやるべきことがたくさんある。気持ちが変わって『今のアメリカ(ツアーの状態)を知りたい』ってなったらトライする可能性はあるけど、今の気持ちはずっと日本で」

海外メジャーについても「それこそ来週にマスターズがありますけど、出られるか出られないのかとか、今の自分の実力では（出場）ならなかったし、自分の力次第、結果次第なのでおのずと力がついてくればついてくるもの」とまずは目の前の一戦に視線を移した。(三重県桑名市／石井操)