「なれたら最高」逆転賞金王を狙う星野陸也&稲森佑貴
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前(30日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)
星野陸也は2020年に1勝、2021年は前半に2勝したものの終盤戦で思うような成績が出せなかったこともあり、悔しさをにじませる。「んー、ちょっと全然ダメだったな…。上手くいかなかったなという感じで、本当は優勝したかった。でも優勝とか全然で、うまくいかなかい試合が多かった」
今年は通算5勝目を挙げた5月「アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ」の後、海外メジャー「全米プロ」、「全米オープン」に参戦した。7月には「全英」、「東京五輪」と大舞台をこなし、8月以降に国内で出場した12試合中トップ10に入ったのは4試合。ティショットを曲げるなど調子は上がらず、優勝に近い位置で戦う機会は多くなかった。
それでも賞金ランキングトップのチャン・キムと約2360万円差の4位につけ、優勝賞金4000万円の今大会で優勝すれば逆転賞金王の可能性は残している。名物ホールの18番で「3パットをした記憶がある」と難コースへの挑戦となるが、「ここで優勝して賞金王になれたら、本当に最高ですね」と背筋を伸ばした。
賞金ランク5位の稲森佑貴も逆転賞金王となるためには優勝が絶対条件。今季ここまで「意外と踏ん張ったなという感じ」と軽妙な口調で振り返る。2020年の「日本オープン」を制して以降、21年は優勝がない。
今大会は普段使用しているエースを含めて3本のパターを持参するなど「絶不調です」と現状を打ち明けた。2週前ほどからロングパットのタッチが「狂い始めた」そうで、「毎日違うやつでいこうかなと思っているくらい」と日替わりパターの可能性もある。
最終戦に出場するのは2年連続6回目となる。今大会の最高位は2017年大会での5位タイで前年大会は通算6オーバー23位。「少しは更新したいかな」と目安を口にした。(東京都稲城市/石井操)