“リーダー”からのヒント 浅地洋佑はゴールドパットで復調気配
2021/11/05 17:20
◇国内男子◇マイナビABCチャンピオンシップ 2日目(5日)◇ABC GC(兵庫)◇7217yd(パー72)
復調のきっかけは仲間のひとこと。「今回のアドバイスは的確でした」と浅地洋佑は笑った。長らくパッティングに悩み、前週大会の終了後に親交の深い香妻陣一朗に助けを求めた。「フォローで引っ張りすぎ」――。その言葉を飲み込むと、途端にボールがカップに消え始めた。
初日から3アンダー15位とまずまずのスタートを切り、この日は6バーディ、1ボギーの「67」をマークした。「ここまで気持ちよくプレーできたのは久しぶり」。夏場は優勝争いに絡めず、10月には「ブリヂストンオープン」から2試合続けて予選落ちした。60台を2ラウンド続けたのは8月「セガサミーカップ」以来9戦ぶりというから胸がすく思いだ。
フォローでパターがインサイドに抜けていくのは基本だが、浅地は「左に引っ張りすぎていてボールを押せていない」と指摘された。映像を見直すと、確かに当たっている。「そこだけを意識するように練習した」成果がさっそく出て、2日目は1パットが実に10ホールあった。
髪の色は赤色、手にするパターは金色と見てくれがなんだか派手。カラーリングはさておき、今週握っているL字マレット型のモデルも好プレーに一役買っている。「引っ張りすぎると、引っかけるミスが出やすい」形状。悪い癖を治す“意識付け”になる。
もちろん、オデッセイの担当者が作ってくれたゴールドパターは色も気に入っている。「縁起が良さそう。金運アップじゃないけど…」。通算8アンダーは4人が並ぶ3位。週末は目下のところ“先生”である首位の香妻を1打差から追う。(兵庫県加東市/桂川洋一)