幼なじみが金メダリストに 杉本エリックは「ZOZO」で再会熱望

◇国内男子◇ブリヂストンオープン 3日目（9日）◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース (千葉)◇7119yd（パー71）

埼玉県の霞ヶ関CC東コースで熱戦が繰り広げられた8月、杉本エリックは英語版のインターネット中継を眺めながら電話をかけた。テレビの向こうでは銅メダルをかけた7人によるプレーオフが行われようとしているタイミング。金メダルを獲得したばかりのザンダー・シャウフェレとは、すぐにつながった。

「メチャクチャうれしそうでした。僕も、もちろんうれしかった。隣では（銀メダルの）サバティーニが笑いながら怒ってましたね」と明かす。

1歳のときに両親とカリフォルニア州サンディエゴに移住。同地で育ったシャウフェレは9歳のころからの友人。プライベートでラウンドした回数も数えきれない。

そのシャウフェレも参戦する日米共催「ZOZOチャンピオンシップ」の切符もかかる今大会。ボギーなしの4バーディ「67」で通算10アンダー3位タイに浮上した。上位3枠までの出場権は、同順位の場合は2021年の賞金ランキング順に付与されるため、賞金ランク51位の杉本はひとつでも上でフィニッシュする必要がある。

「ザンダーの本気モードは何回も見ているので…」。ニヤリとジョークで笑わせたが、「（ZOZOを）意識していないと言ったらウソですよね。出たい。ウチ（プライベート）では一流選手と一緒にやっていますけど、遊びゴルフとトーナメントゴルフでは全然違う。試合の環境で、どれだけ戦えるか」と闘志をにじませる。

シーズン前に掲げた目標は初優勝、初シード、そしてZOZO出場。首位とも4打差。すべてが手の届くところにある。（千葉市緑区／亀山泰宏）