渡米を控える石川遼 1年前に得た基準
◇国内男子◇ブリヂストンオープン 事前(6日)◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース (千葉)◇7119yd(パー71)
石川遼は今大会終了後、2022年の米下部コーンフェリーツアー出場権をかけた予選会(Qスクール)に出場するため渡米する。
今週を終えて賞金ランキング5位以内ならセカンドステージが免除され、11月のファイナルから戦えるが、優勝した上でランキング上位選手の結果次第という高いハードル。「セカンドで通るゴルフができなければ、ファイナルも当然通れない」と話し、あくまで19日から始まるカリフォルニア州ベアクリークGCでの戦いを想定している。
前週には「Qスクールもゴルフ人生の中の1試合と捉えている。その週に向けて調子を合わせるとかは考えていない」と位置づけを示していた。むしろ日々の練習で決まってイメージするのは、昨年9月に出場した「全米オープン」。ブライソン・デシャンボーがただ一人アンダーパーで回ったニューヨーク州ウィングドフットGCでの4日間を石川は通算18オーバー51位タイで終えた。
「今まで自分がプレーして、一番難しいと思ったのがウィングドフットだった。いまだにウィングドフットのことを思い出しながら、(例えば)ショートアイアンの精度も自分が思っている距離感のプラス2yd、マイナス2yd以内に収めないといけないとか、そこを基準に全てのことに取り組んでいます」
打ちのめされ、レベルの違いを突きつけられたこの地で戦うためには何が必要なのか。その思考が根底にあることが、腰を据えた取り組みにつながっているという。渡米前ラストゲームも、その先のQスクールも、その目標に向かっていくための1試合。「1打1打を大事にして、初日の1番からプラン通りやっていけたら」と強調した。(千葉市緑区/亀山泰宏)