2021年 パナソニックオープン

目前だったプロ14年目の初V 永野竜太郎「啓太くんが良いショットを打った」

2021/09/26 19:51
最後はパーパットがカップに蹴られ、永野竜太郎は初勝利を逃した

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 最終日(26日)◇城陽CC (京都)◇6967yd(パー72)

プロ転向14年目、悲願の初優勝は目前だった。首位タイから出た永野竜太郎は17番で6つ目のバーディを奪って単独トップで最終ホールを迎えたが、痛恨のボギー。通算18アンダーで並んだアマチュアの中島啓太(日体大3年)とのプレーオフに敗れた。

最終組でのプレー。出だし1番でフェアウェイからの2打目をバックスピンでピン横1mにつけてバーディを先行させた。3番、4番と風が吹き荒れ、連続ボギー。「(なかなか)伸ばせる状況ではなかった」と振り返るタフなコンディションでも、同組の大岩龍一がバーディを奪うなど「いいプレーをしていたので、いいリズムで回れた。(同伴競技者が)引っ張ってくれたし、(自分が)引っ張ってもいた」と熱戦を演じた。

緊張が高まる18番、グリーン右手前のバンカーに入った白球は砂にめり込んで「目玉」。アゴの近くとライも悪かった。競技委員とも話してあらゆる打開策を探ったが、2打目を出すことができずに再びバンカーへ転がり落ちた。

シビアなボギーパットをねじ込み、同じ18番に立ったプレーオフ。ティショットは「絶対にミスしたクラブで打ってやろう」と正規ラウンドと同じ8Iを握り、グリーン手前の花道に落とした。チャンスにつけていた中島がバーディパットを外した後、3m弱のパーパットはカップに蹴られた。

「(最終ラウンドは)バーディチャンスにつけて内容も悪くなかった。勝てたらうれしかったけど、結果を見れば悔しい。でも、それよりも(中島)啓太君が良いショットを打ったことをほめてあげたい。優勝はできなかったけど、目指していた方向性は良かったのかな」と振り返り、会場から立ち去った。(京都府城陽市/石井操)

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