2021年 ANAオープン

じつは料理男子 ディフェンディングチャンピオンは“炊飯器”持参で参戦

2021/09/15 15:37
ドローとフェードを打ち分けるティショット

◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 事前(15日)◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース (北海道)◇7063yd(パー72)

2年待たされたディフェンディング大会。前回覇者の浅地洋佑は「うれしいです。ディフェンディング大会は今年2回目だけど、前回(ダイヤモンドカップ)はコースが違った。今回は同じコースで良いイメージも残っているし、気合いが入りますね」と爽やかな青空の下で、意気込んだ。

コースは同じでも、選手本人は変わっている。「1年前くらいからドローボールを頻繁に使っている」という浅地は、「いままで見ていないところを見て打つので、コースが狭く感じる」という。それでも、いままで得意ではなかったという番手間の距離は「短い番手でドローを打ったりして、合わせられるようになってきた」というメリットもある。フェードとドローを織り交ぜながら林間コースを縫っていく。

練習ラウンドは香妻陣一朗と共にプレー

北海道といえば、新鮮な食の宝庫。とはいえ、このコロナ禍では外食もままならない。「最近はスーパーによく行くんです」というディフェンディングチャンピオンは、「刺身を買うのが楽しみです」と庶民的だ。

聞けば、今年5月頃から大会に炊飯器を持参して、朝昼兼用のおにぎりを毎朝自分で握るのが日課だという。「夏場はふりかけや混ぜご飯にすることが多かったけど、そろそろ明太子とか入れたいです」と、秋の気配はおにぎりの具にも現れている。

2年ぶりの優勝を目指す

夜も部屋でYouTubeを観たりしながらの孤食が多いという。「お米を炊くくらいだけど、もともと料理は好きだから意外と楽しいです。昔から一人っ子だし、(母子家庭で親が)家にいなかったから自分でやっていました」と手慣れたもの。得意料理は「餃子です」と即答した。

前回の優勝からちょうど2年。「そろそろ勝ちたい」とうなずいた。「この試合はスコアが団子になるイメージがあるので、あまりボギーを打たないように。しっかり拾って、獲れるところで獲りたいです」という戦略で、今年も輪厚を料理する。(北海道北広島市/今岡涼太)

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