男子プロがボールを替えるタイミングは 中西直人の場合

◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2日目（27日）◇芥屋GC（福岡）◇7210yd（パー72）

一打に賞金がかかるツアープロにとって、道具選びは生命線。なかでもボールのチョイスは重要で、変更した途端に調子を崩してしまう選手もいる。ただ、その逆もあるわけで…。今週、5アンダー17位で決勝ラウンドに進んだ中西直人は、ひょんなことからスイッチに至った。

8月に新潟・紫雲ゴルフ倶楽部で行われたツアー外イベント「サトウ食品インビテーショナル チャリティGOLFペアマッチ」は、冠スポンサーと契約する中西にとってホスト大会。恩義に厚く、ペアマッチでは毎年企業名が入ったボールを使用するが、今年用意されたのは愛用しているタイトリストの「プロV1x」ではなく、「プロV1」だけだった。

不満を述べるでもなく、「V1」を使ってみるとこれが好感触。ツアーでも継続し前週の「セガサミーカップ」こそアイアンショットの距離感の違いに戸惑ったが、福岡に来て慣れてきたところだという。「ラフからもボールが止まってくれる」と優れたスピン性能が硬い高麗グリーンにマッチした。

「去年からショートゲームにすごく悩んで、鍛えたいと思っていた。ボールを替えてさらに良くなった」と納得顔。「サトウ食品のおかげです。ありがとうございます！」とPRも忘れていない。（福岡県糸島市／桂川洋一）