アルバトロス・フィニッシュ 秋吉翔太「振り切るのが大事」
2021/08/27 19:35
◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2日目(27日)◇芥屋GC(福岡)◇7210yd(パー72)
最終9番(パー5)、会心の第2打が最高の結果を呼んだ。フェアウェイから残り206yd、西日に向かって4Iで放たれたボールはグリーンにのってそのままカップイン。「良い感じに打てて。拍手もあったんですけど、みんなが『入った! 入った!』って。ウソやろ!って思いました」という、アルバトロスが自らを通算9アンダーの3位に浮上させた。
日本男子ツアーでのアルバトロスは2019年5月「ミズノオープン」初日に木下稜介が達成して以来、42例目(36人目の達成者。記録の残る1985年以降のデータ)。「人生で初めて。ホールインワンもこれまでないので。帰りの運転に気を付けよう…」とおどけた。記念のボールは1日帯同してくれたボランティアの男性にプレゼントした。
2021年に入ってから予選落ちが4回と、不振だったショットへの苦しみから解放されたのが先週「セガサミーカップ」のこと。初日の前半、キャディに「怖いものはないよ」と発破をかけられ、渾身の力を込めて1Wショットを繰り出すと吹っ切れた。「振り切るのが大事だった。ずっと怖かったので」と失っていたアグレッシブな姿勢を取り戻し、今季初のトップ10入り(10位)を決めた。
首位には1打差で地元九州での週末を迎える。「こういうのがあるとズルズルいくことがある…」と心配な様子を浮かべながらも、「調子は上がってきた。優勝したい」。復調を証明するショットになったことは間違いない。(福岡県糸島市/桂川洋一)