2021年 KBCオーガスタ

イマヒラ・ショウゴ? 小さなヒーローは賞金王を譲れない

2021/08/26 20:29
今平周吾は今季も予選落ちがない。そろそろ…

◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 初日(26日)◇芥屋GC(福岡)◇7210yd(パー72)

スタートアナウンスで思わず苦笑いした。直近2シーズンで賞金王に輝いた今平周吾は、マイクで「イマヒラ・ショウゴ!」と紹介された。周囲がざわついても、彼はそんなことでは怒りも、動揺もしない。「ショックではないです。いい感じに緊張が和んだんで」。言葉通り、開始10番でいきなりバーディ。「良い出だしになった」と意に介していない。

4ホール目の13番(パー5)では残り248ydから3UTで2オンに成功し、イーグルで波に乗った。最近はグリーン上の悩みが続き、前週の「セガサミーカップ」最終日にパターを2本バッグに入れた。お眼鏡にかなったのはネオマレット型の「オデッセイ EXO セブン ミニ」。その後バーディをさらに5つ重ねて「64」をマークした。

今週月曜日、8月23日は柏木一了キャディの53回目の誕生日だった。時計にウェアなど、毎年恒例になったプレゼントは今年、サングラスに決めた。「柏木さんは野球が好きなので」とオークリー製の大谷翔平モデルだ。

前週は史上最も背の低いツアー優勝者として比嘉一貴(158㎝)が2勝目をマーク。目標のひとつに賞金王戴冠を掲げた。「比嘉くんは小さいですけど、飛距離が出るんで(賞金王に)なれそうです」と今平。なんだか他人事のように言ったが、簡単には譲れないはず。

今大会、選んだティオフ時の登場曲は福岡出身のソロユニット、ビーグルクルーの『小さなヒーロー』。史上最も小さい賞金王(165㎝)も、いよいよエンジンをかけたい。(福岡県糸島市/桂川洋一)

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