片山晋呉も絶賛!今年の日本OPは武蔵CCが舞台
日本の男子ゴルフ界の頂点を決する「日本オープンゴルフ選手権競技」。第74回大会を迎える今年の会場は、埼玉県の武蔵カントリークラブ・豊岡コースだ。日本最高峰の試合に見合ったコースセッティングということで、毎年難コースが舞台となるが、今年の武蔵もトッププロたちが苦労しそうなセッティングに仕上がっている。
7日、現地の豊岡コースでメディアへの記者会見が行われ、ディフェンディングチャンピオンの片山晋呉も出席。前日まで「フジサンケイクラシック」で戦っていた疲れも見せずコースに現れると、クラブのテストも兼ねて18ホールをラウンドした。「今日は普通にパープレーで回ってこられたけど、試合用にグリーンを硬くしてもらって、もう少しラフが伸びたら完璧だね」。大会連覇に向けて気合も十分だ。
過去に2度制覇している片山にとっても、日本オープンはやはり別格だと言う。「ジャンボ(尾崎)さんが、東京ゴルフ倶楽部での試合で優勝したのをテレビで見てから、いつかはこの試合で勝ちたいと、小学生のころ思ったんですよ。初めて優勝できた廣野のときは、ずっと勝ちたかったのですごく嬉しかったですね」。
コースは井上誠一氏が設計を手がけ、開場後も井上氏のアドバイスでコースレイアウトの変更や治水対策など、さまざまな改良を行ってきた。高低さが少ない分、グリーン周りには数多くのバンカーが配置され、小さめのグリーンは正確なショットでなければボールを止めることができない難度の高さを誇る。豊岡コースで日本オープンが開催されるのは、昭和57年(1982年)に矢部昭が優勝して以来27年ぶりの開催となる。
大会は10月15日(木)から18日(日)までの4日間開催。会場へは西武池袋線「入間市駅」より無料ギャラリーバスが運行される。入場券は各日共通・4枚綴りの前売り券が10,000円(税込み)、当日券は予選2日間が各日3,000円(税込み)、決勝2日間は各日5,000円(税込み)となっている。
また、テレビ中継は今年もNHKが担当し、衛星ハイビジョンと総合テレビ(第3ラウンドを除く)で生中継される予定だ。中継ホールは昨年は12番から最終18番だったが、今年は予選ラウンドは7番から9番と16番から18番、そして決勝ラウンド2日間は、7番から18番までの12ホールをカバーすることになっている。
片山晋呉が連覇を果たすのか、それとも現在賞金ランキング首位に立つ石川遼が、昨年は単独2位に終わったが、今年は史上最年少での栄冠を掴むのか。日本のトッププレーヤーたちの戦いが今から注目される。