新アイアンにウッド4本 37位終戦の石川遼は次週も優勝大会
◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 最終日(22日)◇ザ・ノースカントリーGC(北海道)◇7178yd(パー72)
石川遼は優勝争いに加われないまま4日間を終えた。フェアウェイキープ率が42.86%(24/56、全体62位)と低迷し、チャンスメークが少なく、週末は「72」、「73」とスコアを後退させて通算5アンダーの37位でコースを去った。
10番スタートの第1組でスタートした日曜日はバーディとボギーが2つずつ。朝から強い風が吹いたコンディションを克服できず、「風の要素が入るとスイングへの影響が出る。そこをコントロールするのも課題」と口にした。
1か月半ぶりのツアー再開戦で、約2年半の間、愛用してきたマッスルバックタイプのアイアンをキャビティバックのキャロウェイ APEX TCBにスイッチ。さらに7Wも投入し、1W、3W、5Wと合わせてウッドが4本という石川には珍しいセッティングだった。
多くのケースで4Iを握ってきた230yd以内の距離を打つクラブとして、深いラフからの処理のしやすさ、ミスへの強さを見出して7Wを投入した。「ラフからの200yd以上のショットを徹底的に磨いていくのがこれからの自分のゴルフにとってはすごく大事。マッスルバックの4Iでビシッと打てたらカッコいいんですけどね。当たりが悪かった時の距離のロス、硬いグリーンでの球の止まり方が違う」。週末は216yd設定のパー3である12番で、連日この7Wでティショット。「自分にはメリットがあるクラブ」と実感した。
過去2勝を誇る大会で37位。「飛距離についてもボールに力が伝わり切っていないところもあり、もどかしさもあるが、変わっていっている実感がある。スイングは(7月)日本プロの時に比べて練習場と試合でとのギャップが埋まってきた」と前進を確認。次週の「Sansan KBCオーガスタ」も優勝経験がある。(北海道千歳市/桂川洋一)