「革命を起こしたい」 ゴルフ界初のスポーツギフティングを導入
2021/07/20 17:45
日本ゴルフ界初めての試みだ。国内男子ツアー「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」(8月19日~22日)の記者発表会が20日、開催コースのザ・ノースカントリーGCで行われた。同大会では購入したポイントで選手を応援する「ギフティング」というサービスが導入される。
スポーツ特化型ギフティングサービスのエンゲート株式会社(本社:東京都渋谷区)が支援。城戸幸一郎・代表取締役は会見で「ゴルフのファンは熱狂的で我々のサービスと相性がいい。ポテンシャル、可能性を非常に感じている。スポーツ界に収益面、ファンエンゲージメントという観点で革命を起こしていきたい」と説明する。
ポイントの還元金の使途については日本ゴルフツアー機構(JGTO)選手会と調整中だが、ポイントとともにファンは選手個人にメッセージを送ることもできる。選手は感謝の気持ちを「リワード」(メッセージや特別グッズ)といった形で表していく。
プロ野球では阪神やソフトバンクなども導入しており、他競技も含めるとこの1年で稼働チーム数は約3倍となる102チームに増加。サッカーJ1ベガルタ仙台の新外国人選手加入会見では1時間半で133万円超が集まったという。
今大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で一般非公開。インターネットで4日間ライブ中継(最大5チャンネル)されるが、そのお供として「ギフティング」も大きな注目を集めそうだ。
前回2019年大会からの連覇を目指す石川遼もリモートで会見に参加。「ファンと選手がつながるきっかけになるし、モチベーションにもなる。可能性のひとつとしてすごく楽しみにしているし、ありがたい。選手は頑張る気持ちが倍増する。楽しみです」。ゴルフ界にとって新しい挑戦を追い風にツアー18勝目を目指す。(北海道千歳市/玉木充)