2021年 ダンロップ・スリクソン福島オープン

双子の後輩を引き連れたルーキー 片岡尚之がホスト大会で恩返しの2勝目へ

2021/06/23 16:47
片岡尚之の気遣いは後輩のバッグを担ぐ後輩にも

◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープン 事前(23日)◇グランディ那須白河ゴルフクラブ (福島)◇6961yd(パー72)

5月の「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」でプロ4戦目にして初優勝を飾った片岡尚之。この2020-21年シーズンから参戦したばかりのルーキーは開幕前日の練習ラウンドで東北福祉大の後輩を引き連れていた。

アマチュアの黒川逸輝と黒川航輝は、そろってツアー初参戦となる双子の兄弟。「2人とも初めてだし、まだ僕も(経験は)少ないですけど、なにか教えられたら」と、片岡の方からコースチェックに誘った。

「久しぶりに会ったので(双子の見分け方が)全然分からなかった。航輝の方が少し細くて、逸輝の方が少しポチャッとしていたはずなんですけど、航輝がだいぶ大きくなって見分けがつかなかった」と笑わせつつ、先輩ならではの気遣いが心憎い。

双子そろってツアー初参戦。兄の黒川逸輝(右)と黒川航輝

初優勝後は「ずっと調子が悪くて。ショットが思うように打てていない」。それでも、以降の試合も予選通過のハードルはクリアして迎えるホスト大会。契約を結ぶ住友ゴム工業(ダンロップ)との縁は小学校時代までさかのぼる。

「(地元の)北海道で教えてもらっていたコーチの方の関係で、昔からずっと使わせていただいてます。(初優勝で)ひとつ恩返しができたのはうれしかった。どの試合でも気合は入っていますけど、より気合を入れて、一打一打に集中して頑張れたら」と意気込みを口にした。(福島県西郷村/亀山泰宏)

2021年 ダンロップ・スリクソン福島オープン