石川遼からのLINEに超ハードトレ 木下稜介の熱いオープンウィーク
2021/06/23 15:50
◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープン 事前(23日)◇グランディ那須白河ゴルフクラブ (福島)◇6961yd(パー72)
3週ぶりの再開となる国内男子ツアー。直近の「日本ツアー選手権 森ビル杯」で初優勝を飾った木下稜介は「たくさんの方からメッセージだったり、お花をいただきまして。試合が終わってからの方が『勝ったんだなあ』っていう実感があります」と悲願達成の喜びをかみしめている。
数えきれない祝福の中には、石川遼から届いたLINEも。「初優勝の勝ち方じゃないね」。後続に5打差をつける勝ちっぷりを表現した言葉が素直にうれしかった。同学年に松山英樹と石川がそろう強烈な世代でもまれてきた29歳。「うれしいですけど、満足はしていない」と表情を引き締める。
初優勝の翌週、久しぶりに大阪のジムへ。8連戦を消化した体をケアするつもりで訪れたが、「2勝目が大事だから…」というトレーナーの言葉に発奮。サーキット形式のデッドリフトなど2時間弱に及ぶ想定外のハードメニューをクリアした。「半分吐きそうになるくらいの勢いで、終わって40、50分は体がしびれて動けなかった。次の日は全身、筋肉痛です」
連戦中にはなかなかできなかった追い込み方で見据えるのは、7月の「全英オープン」(イングランド・ロイヤルセントジョージズGC)。初の海外メジャー挑戦を前に「今週来週(日本プロ)と2試合、気持ち的にはどっちも優勝を目指してやりたいし、2勝目を早く挙げたい」。ひと息つくつもりはない。(福島県西郷村/亀山泰宏)