2021年 ミズノオープン

担ぎプレーで「重いから」 パグンサンは14本→11本のクラブで「65」

2021/05/29 15:37
43歳のジュビック・パグンサンが元気に担ぎプレー。バッグが軽そうに見えるのは気のせいではなかった

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 3日目(29日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7349yd(パー72)

ジュビック・パグンサン(フィリピン)が、徐々に強烈な海風が吹き始めたコースをボギーなしの7バーディ「65」で制圧。ホールアウト時点では唯一の二桁となる通算13アンダーまで伸ばし、初優勝がかかる最終日へ弾みをつけた。

軽快な足取りの理由は好スコアだけではない。コロナ禍でハウスキャディが使えない今大会は有料で電動アシストカートを借りることもできるが、グリーンをそのまま横切れる担ぎを選択。秘密はバッグの中身。「自分で担ぐときはたまにやるんだけど、歩くのが楽になるように軽くしているんだ」。14本あるはずのクラブを11本まで減らしている。

バッグから抜いた3Iと4Iの距離は19度のUTで代用。1Wにヘッドカバーすらかぶせていない、軽さを追求したバッグには6Iと8Iも見当たらない。「本当は6Iで打ちたいときはどうするかって?ほかに選択肢がないんだから、5Iで打つだけさ。考えなくていいから楽だよ」と笑い飛ばす。

向かい風となった後半11番(パー5)では残り160ydを迷いなく5Iで打ったように、小気味良いプレーから次々とピンに絡めた。特に上がり5ホールは圧巻の4バーディ。「全体を通してショットが良かったのに尽きる。文句なしのラウンドだった」と胸を張った。

2011年のアジアンツアー賞金王も、12年から加わった日本ツアーでは未勝利。渡航制限でフィリピンへの一時帰国もままならず、12月まで日本に滞在し続けて戦う覚悟もしている中でチャンスが訪れた。「うまくいってるから、最終日もこのままでいくと思うよ」。11本の相棒で初タイトルをつかみに行く。(岡山県笠岡市/亀山泰宏)

※編注:当初配信でクラブの本数を「10本」としていましたが、「11本」でした。見出しと本文を修正しました。

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