2021年 ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ

残り83万円…高山忠洋「ベストを尽くして優勝したい」

2021/05/06 16:32
シード確保を目指す高山忠洋が「65」の好スコアをマークした

◇国内男子◇ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品 初日(6日)◇西那須野CC(栃木県)◇7036yd(パー72)

ツアープレーヤー144人が出場する今大会。特別保障制度(公傷)からのシード復帰に向け、残り2試合で最低83万910円がノルマの高山忠洋が、ノーボギーの7バーディ「65」で午前組のベストスコアでホールアウトした。

「きょうはまずまず。頭を使いながらうまく回れたと思います」と、ショットは完璧とは言えないが、池やドッグレッグが多く、グリーン面も大きなアンジュレーションのあるコースを、丁寧に攻略した。

インから出た11番(パー5)。2打目でグリーン奥のカラーまで運んだが、「コブがかかって、SWかパターかで迷うくらいの傾斜。どっちを持ってもイメージが出なかった」という難しい状況だったが、「2、3mでもいいやと思って、その気持ちがスムーズにさせてくれた」と開き直り、1mにつけてバーディ奪取。「視野を広くしたのが良かった」と、その後のバーディ量産へ弾みをつけた。

コースは「光と影の魔術師」と呼ばれるロバート・ボン・ヘギー設計で戦略性に富む。高山は「途中でお腹が空いちゃって、バナナを食べたり、プロテインとブドウ糖補給のゼリーを食べたりしていた」と、必死で脳にエネルギーを送り続けた。

あと83万910円。サラリーマンならその額を稼ぐのに数カ月を要するだろうが、高山はあと2試合で稼がなければ、それ以降の出場権を失ってしまう。「分かっています。水曜日に青木(功)さんとたまたまロッカーで会って話をして、『勝ちに来るくらいの強い気持ちで来ないと負ける』と言われました。ベストを尽くして優勝したい」ときっぱり。

単独15位なら86万円を獲得できるが、見据えるのはそこではない。(栃木県那須塩原市/今岡涼太)

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