小平智は10月にPGAツアー復帰 米国で試合勘取り戻す
◇国内男子◇フジサンケイクラシック 2日目(4日)◇富士桜カントリー倶楽部(山梨)◇7566yd(パー71)
小平智は2月末のPGAツアー「ザ・ホンダクラシック」を最後に実戦から離れていた。入国制限がかかる直前の3月中旬に帰国。今大会を終えた後に日本を発ち、10月1日開幕の「サンダーソンファームズ選手権」(ミシシッピ州カントリークラブ・オブ・ジャクソン)で主戦場に復帰する。
PGAツアーは6月にシーズンを再開したが、各試合に例年よりも多くトップ選手がエントリーしたことで、小平は自身の資格では出場可能な試合が少ないと判断。7月下旬まで入国時にツアーメンバーにも義務付けられていた2週間の自主隔離も懸念し、日本で調整を続けていた。「(プロアスリートの)隔離がなくなったら、(ツアーは)プレーオフシリーズになった。それならば、割り切ってこっちで体調を整えてから行こうと」
日本ツアーは今季初出場。「この2日間は1Wショットの調子が良くなくて、しのいでいる感じ」で、第2ラウンドは上がり2ホールを連続ボギーとしながら、通算1アンダーで予選2日間を終えた。日本屈指のロングコースにも「ボギーを計算するホールが少なくなったので成長したかな。5番(535ydのパー4)以外は」という耐性がついたのは、米国でプレーしていればこそだ。
試合勘の乏しさは、コースセッティングの違いで感じるという。中断中は感染を防ぐべく早朝ゴルフ、食事をとらずに帰宅する毎日を過ごしてきた。日本の一般営業のゴルフ場では「深いラフから打つこと、こんなに速いグリーンはまずない」。一方で米国の自宅があるフロリダのゴルフクラブは、特に男女ツアープロが多く拠点にしており、普段から難度が高く、オフも実戦感覚をキープできるのが利点。渡米後はいち早くフィーリングを戻していく。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)