2020年 フジサンケイクラシック

「サンドセーブ率」90位→1位 土壇場に強い伏兵/男子ツアー再開

2020/09/01 11:30
意外な記録?を持つ正岡竜二(写真は2019年「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」)

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 事前情報◇富士桜カントリー倶楽部(山梨)◇7566yd(パー71)

男子ツアーは新型コロナウイルス感染拡大により中断していたシーズンを「フジサンケイクラシック」で再開する。1月の「SMBCシンガポールオープン」以来の試合で、2年にまたがるシーズンの国内開催初戦。昨季の主要スタッツを振り返ってみた。

グリーンサイドのバンカーから2打以内でのホールアウト、いわゆる“砂イチ”の確率を示す「サンドセーブ率」で意外な?男が1位に輝いた。ツアー歴代最高となる66%を記録した正岡竜二。前年は37.5%で部門別90位と低迷していたスタッツで飛躍を遂げた。

例年シード争いが佳境を迎える秋に話題を振りまく。2014年に初シードを獲得してから6年キープしてきたものの、ヒヤヒヤの連続。特に16年は当落線上の選手にとっては最終戦となる「カシオワールドオープン」を賞金ランキング88位で迎える大ピンチ。2位で迎えた最終日が雨で中止となり、大逆転で滑り込んだ。

昨季も11月まで油断できない状況だったが、終わってみれば自己最高の41位で終えた。東北福祉大の後輩ながら「師匠」と仰ぐ池田勇太、その池田が可愛がっている時松隆光とは、一緒に練習ラウンドを行うだけでなく、転戦中は池田が手配して同じホテルに泊まることも。仲間の存在は勝負の世界を生き抜く支えになっている。

過去に例のない長丁場となる20―21年シーズン。早めのシード確保はもちろん、初優勝も狙っていきたい。

<2019年サンドセーブ率上位>
1/66%/正岡竜二
2/58.95%/マシュー・グリフィン
3/58.68%/スンス・ハン
4/58.33%/キム・キョンテ
5/58.23%/カン・キョンナム

2020年 フジサンケイクラシック