2020年 SMBCシンガポールオープン

コウスケ・ハマモト=濱本康介 タイ&日本国籍の20歳

2020/01/16 21:29
タイの国旗を背負ってプレーするコウスケ・ハマモト

◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 初日(16日)◇セントーサGC(シンガポール)◇7397yd(パー71)

2020年の日本ツアー開幕戦で、日本人の父とタイ人の母を持つ20歳が絶好のスタートを切った。6バーディ「65」をマークして6アンダーの暫定首位。チェンマイ出身のコウスケ・ハマモト(濱本康介)はルーキーイヤーとなった昨年、アジアンツアーでシードを獲得。生き生きとステップアップを続けている。

ふたつの国籍を有し、ジュニア時代はタイのナショナルチームで活躍した。父が東京で仕事をする一方、現在は母と住むバンコクを拠点にして転戦生活を送っている。日本でのプレー経験は愛知県での団体戦「トヨタジュニアワールドカップ」だけだが、ゴルフを始めたのは和製ビデオゲームがきっかけ。「PSPの“Hot Shots Golf”(Everybody's Golf=みんなのGOLF)が楽しかった」と8歳のときにリアルなクラブを握った。

タイのメディア関係者によると、ニックネームは「KE(ケ)」だとか。タイ語と日本語を操りながら、“頭のなか”はインターナショナルスクール時代に覚えた英語が中心だという。それでいて、今回タッグを組んだ国内ツアーでもお馴染みのマレーシア人キャディ、サーグナン・スンタララージさんとは日本語でコースマネジメントをやり取り。ハマモトとは初対面で、同組でプレーした稲森佑貴は「びっくりするくらいパターが入るんです」と驚いた。

「こんな一流の大会でプレーできて本当に幸せ。今週は感謝の気持ちを持ってここに来ました」とハマモト。近い将来、どちらの国籍を取るかは父と相談している最中。もちろん、共同主管競技の今大会で優勝すれば、日本ツアーへの道も一気にひらける。(シンガポール/桂川洋一)

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