プロ初の同組ラウンド 松山英樹と今平周吾がせめぎ合い
◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 初日(21日)◇フェニックスカントリークラブ(宮崎)◇7027yd(パー71)
意外にも、松山英樹と今平周吾が同組でラウンドしたのは、きょうがプロとなって初めてのこと。5アンダー3位とした松山に対し、今平は6アンダー2位。対照的な内容の二人がリーダーボード上位に並んだ。
「そこまで良いプレーをした感じはなかったけど、良いスコアが出た」と松山。前半11番(パー3)では「相当強かったけど、ラッキーです」と下り8mのロングパットが勢いよくカップに飛び込み、連続バーディの滑りだし。だが、1Wショットを右の松林に打ち込んだ12番をボギーとすると、続く3ホールのバーディチャンスは、ことごとくカップを外れた。
早い時間に強く吹いた北風も難易度を高め、この日のフェアウェイキープ率は21.4%(77T)に低迷した。だが、パーオン率(66.7%/11T)、平均パット(1.5/4T)とホールに近づくほどに、ミスの幅は縮小した。
「1回くらいしか上手く打てなかった」というパッティングだが、「たまたま入ったのがいっぱいあった」と結果的には25パット。後半に3アンダーとスコアを伸ばし、「良いプレーをしてもスコアにつながらなかったりする。結果が出たのはすごく良かった」と、自身の初日を評価した。
一方で、今平はノーボギーで6アンダーとスコアを伸ばした。「ショットが良かったし、パットも初速のイメージがあってきた。コースはティショットが打ちやすいし、グリーンも読みやすい」と、過去4度の出場で3度トップ10入りを果たしているフェニックスとの好相性も味方した。
開幕前、「ジュニアのときに(今平と)一緒に回って負けているので勝ちたい」と話していた松山を、またスコアでは上回った。だが、「(勝ったとか)そんなことは言えないです」と照れ笑い。「(松山は)やっぱりショットがすごかったし、長いパットも入っていた。すごいなと思いながら見ていました」と感嘆した。
だが自身も2年連続賞金王へ国内ツアーでタイトル争いをリードする身。「なかなか同じようなショットは打てないけど、少しでもついていけるように頑張りました」と胸を張った。(宮崎県宮崎市/今岡涼太)