2019年 ダンロップフェニックス

松山英樹「すごく思い入れがある」 5年ぶりフェニックス制覇へ

2019/11/20 17:31
ギャラリーが入場できない静かなプロアマラウンドをこなす松山英樹(右)

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 事前情報(20日)◇フェニックスカントリークラブ(宮崎)◇7027yd(パー71)

歴代優勝者に名前を刻む松山英樹だが、この大会を制したのは2014年。「やっぱり5年前に勝っているのですごく思い入れがある大会だし、5年間勝っていないのは悔しい。また勝てるようにしたい」と、19年の自身国内最終戦を前に語った。

3週間前に出場した「WGC HSBCチャンピオンズ」(中国)は、腰周りに違和感を抱えながらのラウンドだった。だがオフをはさみ、「そのあとうまく練習も出来ているし、体は良い状態に戻ってきている。4日間やる中でゴルフの状態を上げられれば」という。ラウンド不足こそ否定しないが、72ホールという長丁場の戦い方は心得ている。「きょうまでのことは、あまり気にしないでやりたい」と泰然と初日を見据えた。

近いようで遠い優勝へ、松山英樹(右)が挑む

主戦場とする米国でも、また日本でも優勝から離れている。優勝カップを掲げたのは米ツアーでは17年「WGCブリヂストン招待」、国内では16年「三井住友VISA太平洋マスターズ」が最後だ。「もうだいぶ前なので、優勝するっていう感覚も忘れてしまっているけれど、少しでも良いプレーをして日曜日にそこに居られたら嬉しい。そのために必要なプレーを1つずつ出来たらいい」。

予選ラウンドで同組となったキャメロン・チャンプは、松山を「日本のタイガー・ウッズ」と形容した。そのウッズを相手に、優勝にあと一歩と迫ったのは2戦前の10月「ZOZOチャンピオンシップ」のこと。松林が緑のフェアウェイに濃い影を作るフェニックス。静穏だった今日までとは対象的に、週末には多くのギャラリーの熱気で満たされるはずだ。(宮崎県宮崎市/今岡涼太)

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