「地に足をつけてやる」 石川遼は2週連続予選落ちにも淡々
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目(15日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262 yd(パー70)
石川遼は2度の優勝を誇る御殿場で2バーディ、5ボギー1ダブルボギーの「75」とスコアを崩し、通算12オーバーの79位で2週連続予選落ちを喫した。
昨年の全面改修でパー5からパー4に変更された右ドッグレッグの前半6番でティショットが左の林へ。この日初めて1Wが大きくフェアウェイを外した場面だったが、「自分の中では90点くらいのショット。『フェアウェイ左サイドかな』というのが(林まで)抜けちゃうというか。一番後ろのティからだと、あのラインに打っていけば完璧だけど、前のティだと、木が高すぎて右の林の上には打っていけない。パー4だと、だいぶ印象が変わりますね」と手に残る感触と結果にズレもあった。
6週前の「トップ杯東海クラシック」から徐々に歯車が狂い、今季初の予選落ちとなった前週「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」の2日目には1Wをキャディバッグから抜いてプレーした。インパクトを迎える瞬間のクラブヘッドの入射角の違いにフォーカスし、2試合連続優勝を飾るなど夏場のよかった時期の感覚を取り戻すことに腐心してきた。「先週はドライバーを打っても、まっすぐいく気がしない状態。そこに比べたら、いいショットも打てている」と振り返り、さらに「やっていることが一貫しているという部分は、去年に比べて違うのかな」と続けた。
計測対象2ホールに含まれる11番で1Wを右の林に突っ込みながら、平均304.5ydで2日連続のドライビングディスタンス1位にも輝いた。「(フィールドの)人数が少ないので参考記録かもしれないけど、自分にとってはいい材料。飛んで、なおかつ勝てるというのが一番」と少しだけ表情を緩めた。
「できることを、しっかり地に足をつけてやるしかない。自分が焦っても意味はない。そういった(納得のいく)一打をコツコツ積み重ねていって、内容と結果が一致するのをただただ待つしかない」と冷静に話し、すぐに練習を始めた。(静岡県御殿場市/亀山泰宏)