今平周吾はノーバーディで39位 石川遼は林に阻まれ74位
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 初日(14日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)
賞金レースを引っ張る2人は鈍いスタートになった。ランキング1位の今平周吾は2ボギー「72」で回り、2オーバーの39位。同組でプレーしたランク3位の石川遼は3バーディ、6ボギー2ダブルボギーの「77」をたたいて、7オーバー74位と大きく出遅れた。
抜群の安定感を誇る今平の「72」は、第1ラウンドとしては今季3番目のワーストスコア。「パッティングが入らなかった。ショットもなかなかチャンスにつかなかった」と33パットを記録し、顔をしかめた。「なんかやっぱり…富士山からの傾斜とかをいろいろ考えすぎて、分からなくなってしまった」とライン読みに苦労。“バーディなし”に終わったのは8月「RIZAP KBCオーガスタ」の最終ラウンド以来、今季2回目だった。
パーオンを逃したのは5ホールだけで、「ショットは悪くない」と状態をキープしている自覚がある。「ひとつ(パットが)入ってくれれば流れも来るので、それまで待とうかなと思います」と落ち着いて話した。
一方の石川はいきなり2週連続予選落ちの危機に瀕した。序盤11番でアゲンストの風が吹くなかで346ydを飛ばす1Wショットを見せながら、その後4ホールで林に突っ込み、トラブルを招いた。16番は脱出に2打を要してダブルボギー。18番(パー5)はティショットを左に曲げてスコアを伸ばせなかった。
後半3番(パー5)、フェアウェイから“直ドラ”で2オンに成功し、続く4番(パー3)は8mの下りのパットを沈めて2連続バーディとしたが、5番を3パットボギーとする悪い流れに。「2オーバーくらいに戻せれば、分からなかったと思う。厳しくなったと思うけど、なんとか予選を通れるように頑張りたい」とため息をついた。
出場選手数は84人と小さなフィールドで出遅れ。1Wのスイングには復調の兆しも感じており「スコアは悪いけれど、次に進むためには必要なラウンドだった。内容が良くないのにスコアばかりを求めるのは良くない。先走らないように」と練習を続けた。(静岡県御殿場市/桂川洋一)