イーブンパーの遼「毎ホール、自分を励ましていました」
国内男子ツアー第17戦「キヤノンオープン」初日を迎えた石川遼。ここ3試合は連続予選落ちを喫しており、大会前に課題に挙げたのは「気持ちのコントロール」。ボギーを打って崩れそうになる気持ちを、いかに支えるか、石川の気持ちの強さが試された。
10番スタートのこの日、出だしで2打目を50cmにつけてバーディ発進。13番パー5でも、3打目をきっちりとピンそば1mに寄せて、バーディを奪い、2アンダーへスコアを伸ばした。だが、14番で3パットのボギーとすると、15番、17番でボギーを叩いて1オーバーへと後退する。そのままズルズルといきそうな雰囲気もあったが、「3つボギーが来たのに、1オーバーだったので、先にバーディが来てくれて逆に良かったと思いました」と、気持ちを切り替えた。
後半は、2番、7番と2つのパー5できっちりとバーディを奪った石川。4番をボギーとしたが、後半は「35」。結局この日は、4バーディ4ボギーの「72」で回り、イーブンパーの34位タイで初日を終えた。
「前半、簡単にボギーにしてしまったのは反省点ですが、後半はバーディチャンスも少ない中で、ロングでは2つともアプローチが1m位に寄ってバーディ。ああいう所で獲って、何とかパーをセーブして1アンダーというのは、自分が目指すゴルフになってきています。前半も後半のように回れていれば良いけど、自分はまだまだ。今日は十分です。」
謙虚なコメントにも聞こえるが、石川にとって連続予選落ちは精神的にかなりきつかったようだ。「ヤーデージブックの裏に、谷口さんから言われた『自信を持ちなさい』という言葉を書いて、毎ホール自分を励ましていました」という石川。「明日もぎりぎりの所からのスタートだし、今までに無い緊張感だと思う。今日のゴルフが出来れば、自信になります」。結果こそ、自信回復の最良の材料となるはずだ。